2月の初旬、多くの自治体では来年度の学童や保育園の受け入れ結果が通知されます。
以前「保育園落ちた日本○○」など、共働き家庭の壁について話題に上がったのは記憶に新しいと思いますがここ数日はXでも「#学童落ちた」というポストが増えており、ワークバランスについて色々考えさせられる時期です。


学童に入所できても退所を考える事になる
筆者の長男は2年生の秋に学童を辞める選択をしました。
学童が荒れていて居心地の良い場所ではなく、有意義ではなくなり、それよりも家で好きなことをしたり、お友達と遊ぶ時間が欲しいと本人が望みました。
色々考えた結果フルタイム勤務から非常勤へと勤務形態を変更し、子供とを見守るための体制を整えました。
しかし、働く時間が少なくなると長女就学のタイミングで学童入所に不利になるため、
1年かけて息子のお留守番をサポートしながらも徐々に勤務時間を増やしていきました。
現在は非常勤契約ではありますが、週5勤務(6時間+1時間)働いており、時短労働者とほぼ変わりません。
有難いことに時短の正規社員に戻ればよいのでは・・・いう話もあったのですが、下の娘が新一年生となるタイミングですので、現段階では融通がきくパート扱いにしてもらっております。
先日、希望していた学童の入所確定通知が届きました。
しかし、フルタイム勤務ではありませんし、1年生だから入所できただけで、近い将来学童の継続ができない事を覚悟しております。
#学童落ちたとポストされた方のお子様が何年生か・・・というのは明確ではないものもありますが、
フルタイム勤務であっても3年生、4年生は継続できないケースのほうが多いと思います。
民間の学童でしたら6年生まで在籍できる施設もあり、
実際に長男はそういった民間学童に入所させていたのですが、本人が通うことを拒絶するというパターンもあるのです。
ずっと学童に預けられる保証は、どの家庭にもないのかもしれません。
そういう変化を見据えながら、必死にフォーメーションチェンジ・・・
学童卒業を前提に習い事などを入れ込んでいるのが現状です
※フォーメーションの変化については別で記事を予定しております
増える共働き家庭とその背景
筆者が子供の時は学童に通っている子供はもっと少なかったように思います。
筆者の母親も育児が落ち着くまでは専業主婦で、帰宅すれば家には母親が待っておりました。
私が中学生になる際、下の妹も小学生のタイミングですが、そのあたりからパートを始めるようになり
妹が中学生になる頃に常勤で働くようになりました。
要するに、子供の成長過程に合わせて徐々に社会進出していったのが母です。
しかし、昔と比べて、今は母親も働いている共働き家庭が圧倒的に多くなってきたとおもいます。
その理由は様々かと思いますが、大きな二つの理由を考えてます。
一つは、女性も社会進出できるようになった。選択肢が増えたこと
一つは、子供を養っていくのに2馬力の経済力が必要だということ
前者については、正直出産子育ての事を考えると男性同様は無理だなぁというのが現実です。
むしろ、同じ扱いを受けると、縛られて苦しむことのほうが多いかもしれません。
なので、昔に比べれば・・・というレベルではありますが、女性の選択肢は増えてきたと思います。
後者の方は特にここ最近強く思います。
共働きとなれば、世帯年収1000万を超えてくるご家庭は多いと思いますが、余裕に暮らせる訳ではありません。
物価高については毎日のように値上げの報道ばかりですので、皆さんも実感されていると思いますが、
筆者は仕事上、不動産業界、建築業界の値上げについてもこの数年で大幅にアップしている事を知ってもらいたい。マイホームを得るために必要な資金がどんどん上昇しております。
ザックリとした例ですが、筆者の住んでいるエリアで住居を購入しようとした際に少し前までは
新築3LDKのマンション購入→3500万~
中古(リノベ済)マンション購入→2500万~
新築戸建て→2500万~安いところだと2000万
(土地購入→1800万弱~)
建売戸建て→2800万~
あればそれなりのものが購入できたと思います。
しかも低金利に加えローン減税など所得税控除もありました。
新築注文住宅はおおむね4500万あれば叶いました
ところがここ数年の価格上昇により
新築3LDKのマンション購入→4500万~
中古(リノベ済)マンション購入→3000万~
新築戸建て→3500万(法改正によりそれなりの高断熱が義務付けられるためローコストが難しくなる)
土地購入→2300万
建売戸建て→4200万くらい
場所や条件によりけりなのですが、筆者の感覚的にこんな感じです。
新築の注文住宅を建てる場合、6000万かかるのが普通なんですね。
比較的お求めやすいとされていた建売住宅や中古物件も中々のお値段。
中古戸建を購入してフルリノベをした場合も(工事内容によりますが)新築注文ほどではないですがそれなりの金額がかかってくると思いますしオーダーリノベになるので、新築建売よりは高くなっても不思議ではありません。
そうなってくると、マイホーム購入のためのペアローン・・・シングルローンであっても共働き家庭が増えるのは必然ですよね・・・。
共働きを維持するのは大変
多くの共働き家庭では子育てとの両立について多くの悩みを抱えていると思います。
筆者もその一人で、ステージが変わるごとにフォーメーションチェンジを繰り返し・・なんとかやりくりをしております。
まず、実家から離れ上京し、キャリアを積んで、結婚して、育った土地とは異なる場所で新しい家庭を築いておりますので、両親に頼ることができません。
幸い、保育園や学童が順当に見つかったとしても悩みは尽きません。
そもそも、出産のために一度仕事から離れますので、育児休暇後にまた業務に戻り感覚を取り戻すのが結構大変なんです。
安心して預けられたとしても、仕事を維持するのは必至です。
子供はしょっちゅう病気になります。
その都度仕事を調整して看病しなければなりません。
大きくなれば行動範囲が広がりますので、子供のステージが変わるごとに悩みも変化していきます。
筆者は当初、営業設計でしたので、コロナなどで数週間外に出られないことが続くとそもそも仕事ができないという状況になりました。
そのため、在宅勤務や内勤でも働ける働き方を模索し転職をし、今に至ります。
年収にすると結婚前の全盛期から比べると1/4まで落ちましたので、本当に良かったのだろうか・・・と思うことはあります。
また、以前よりは家にいる時間は多いけど、それでも心配事はまだまだ多いし
収入が減った分やりくりも苦しい・・物価が高くなる・・ローンの変動金利が怖い・・・・
学童卒業を見越して多くの習い事をこなしているが、もちろん出費はどんどん増える
そもそも学童もほかの自治体に比べると高い(習い事2つできるくらいの金額)ですけど・・・
でも長期休みのことを考えると心配で可能な限り通ってほしい( ;∀;)
出費が多いといって正社員フルタイムに戻したとして、家事や子供の習い事や学校の課題を見てあげる時間の確保が大変です。
おそらく、どのワークバランスを選んだとしても悩みは尽きないんだと思います。


ワークバランスを選んでいく

本当に悩みは尽きないし、正解はありません。
しかし、現段階で筆者が選んだ選択肢は
・いざという時に子供の時間を優先するために正社員をやめて週5パート(扶養には入らず自分で保険年金を払う)
・学童卒業を見越して、少しずつ子供たちに自分の事は自分でできるように訓練する。
・GPSや携帯、アレクサ、SECOMなどで子供の見守りは強化
・放課後の時間を子供たちにとっても有意義に。
(息子は来年から中学受検にチャレンジすべく少し離れた塾に行きます。娘はスイミングとテニス スイミングは自分で通う練習中。)
・食事や習い事のサポートのため、時短勤務
・いつでも正社員に戻れるよう、自分の技術は下げないように努力する
・現段階で少しできる余力(時間)を使って専門分野を勉強→追加資格にチャレンジ(時給単価が上がりました)
・お金には余裕がなくなったので節約やりくり。
そもそも、女性が正規社員、フルタイム勤務を維持する事が簡単ではないので
時短や非正規、パートの方々も含めて安心して働ける世の中になる事が最善です。
筆者は上記のワークバランスについては自ら選んでいるので なるべく文句は言わないようにしてますが、
もっと働きたいご家庭にとっては学童のサポートが必須になってくると思いますし、もっと深刻になってくるでしょう。
勤務時間が遅かったりする方は学童以上のサポートも必要だと思います。
また、一度パートや退職となると、正社員に戻るのが大変な場合もあります。
(学校の先生などは教員試験を受けなおさなければならないと聞きました)
学童問題、小1の壁、小4の壁に直面した際に不満は言いたくなるのもわかります。
一方で世の中が働く女性の事を全く考えていないとは思いません。
この問題を改善すべく少なくとも筆者が住んでいるエリアでは学童や保育園も増設されております。
もしかしたら、それを上回るペースで共働きのご家庭が増えているのかもしれませんね。
今ある環境の中で、自分なりの最善を見つけていくしかないのが実態・・・現実を見てジタバタしていくしかないなと思ってます。
出来れば2年生までは学童継続できると良いなぁと思ってますが
筆者は近い将来やってくるであろう【学童落ちた】に備えてジタバタしたいと思います。


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