リフォーム間取のレシピ③~礒野家の間取をリフォーム(前編)

リフォーム間取りのレシピ

みんなが知っているサザエさん礒野家の間取りを面影は残しつつリフォーム提案してみました。

木造平屋建て、坪数にして約36坪の贅沢なつくりでありつつも、大所帯の礒野家、将来カツオやワカメ、タラちゃんが大きくたった時のこと、まだ現代の暮らしに当てはめてみると不便に感じる事が想定されます。

想定というか、筆者の想像、妄想、自己満足に近いところではあるのですが・・・

勝手にリフォーム案を作成してみました。

礒野家の間取

まずは礒野家の間取になります。

いろいろな方が礒野家の間取をアップしていたり、下に紹介した書籍にも様々な有名間取りがアップされているのですが・・・アニメの画像や磯野家の公式模型を拝見し、図面を描くものとして見逃せない矛盾は勝手に修正してます。
今後また気づくことがあれば修正していこうと思います。


名作マンガの間取り [新版] [ 影山明仁 ]

現段階で情報があやふやな部分としてハッチ部分3か所。
居間と子供部屋の間の物入空間、仏壇横の物入空間、トイレの間取が不確定ではあります。


今では中々見られない純和風の贅沢な間取ですよね。

和室が多い
廊下が長い
トイレが離れにある(昔は汲み取り式のトイレも多かったので、離れのトイレ多いですよね)
お勝手は北側に面していて寒そう

収納が少ない(タンスを活用するのが主流だったからだとおもいますが)
玄関が広い(その割に下足入れの収納量少ない)
お風呂もかなり広い
そもそも土地が広い!!


しかし、庭に面した広縁は開口部も多くとっても気持ちのよさそうな空間です。
リフォーム間取の材料として着手してみた礒野家の間取・・・・

すごく雰囲気があり良い建物だと思うので、やみくもに間取をいじくりまわさないようにしたいです。

現実に暮らしていて不便に感じるであろう項目がいくつかあるので、そこに絞ってみたいと思います。

想定される問題点

現在の暮らしと、家族構成から想定される問題点を挙げてみたいと思います。

・カツオ、ワカメ、タラが大きくなったときの部屋
・下足入れが少なすぎる
・7人全員分の布団+客用の布団の収納場所足りてる?
・特にサザエ、マスオ、タラの部屋の収納問題
・7人家族でトイレ1つは混雑時パンク
・客間が建物の中心すぎる(おもてなしの文化かもしれないが)
・駐車場はいらないのだろうか


と、筆者のほうで想像(妄想)して気になるところを中心に間取を触っていきたいと思います。

リフォーム後の間取

ということで、上記の問題点を中心に計画を立ててみました。

見ずらいのでアップにしてみます

↓天井裏ロフト

メインの構造はほとんど変えていませんので、抜いた柱の本数も少ないです。
一部窓のやり替えはありますが、基本的には元の建物を活かせる計画としました。

浪平、フネの部屋は基本的にはのこすが、床脇をつぶして(床の間はのこす)布団を入れる押し入れを確保する

・北側に配置されていた台所、居間は建物の中心に配置

カツオ、ワカメにはロフト付きの個室を。部屋3帖、ロフト2帖です。ロフト部屋はしごでのぼってもらいます。

マスオ、サザエ、タラの部屋もロフト付き。ロフトへは階段で楽にのぼれます。ロフト合わせて12.5帖+クローゼット

応接間玄関すぐ横 お泊りもできるようにお布団収納スペースも。
また、広縁やお庭へもアクセスできるようにしました

トイレ洗面を増やしてます。一つは元の位置、浪平たちの部屋から近くよいですね
もう一つは応接間からもアクセスしやすくしてます。

・下足入れスペースを増やしました。7人家族ですからね。真ん中はコート掛け
・駐車場も2台確保してみました。

ロフトについては、サザエさんの外観をみてすぐに浮かびました。
こちらの建物、アニメの画像を見る限りかなりの急勾配屋根です。
一応6寸勾配にてパース再現してみました。アニメの画像はおそらくそれ以上

屋根裏の空間がたくさん余っているはずですよね。使わない手はないです。

ロフトの取り扱い注意点

リフォームしてロフトを作る場合法規上注意しなければならないことがあります。

それは階数が変わってしまうリスクがあるからです。

2階建ての住宅でロフトを作成する場合、天井高さを1.4m以下で設計するよう言われると思います。

それは、1.4mを超えると床面積が発生し階数も増えてしまうからです。

木造住宅の場合3階建て以上になると構造上、防火上の制限が増えますので、リフォームでは避けたいところなのです。

しかし、今回の礒野家の計画ではできるだけ空間利用をしたいので、ロフト天井は可能な限り高くしようと思っております。

この場合、建築基準法上は平屋→2階建てとなりますので、現在の法律に当てはめると必要壁量が増える点には注意が必要です。

そもそも、サザエさんの時代(昭和20年~40年代)の壁量は現代に当てはめると全く足りていないので・・・後編で壁量検討してもしかしたらプランがかわるかもしれません(-_-;)

ロフトや小屋裏収納を面積や階から場外させるためには、天井の高さ1.4mを超えてはいけないという点には注意です。

まとめ

いかがでしたでしょうか。
筆者も礒野家の間取を調べてみて、改めて立派なお家だなぁと感心してしまいました。

そのため、全面的なリフォームではなく、古き良き面影を残しつつ今の暮らしにもマッチ出来たらよいなぁと計画してみたしだいです。

耐震診断や内装パースなども作成したいと思っております。

ということで後編につづく・・・・

リフォーム間取りのレシピ③~磯野家の間取りをリフォーム(後編) 耐震診断とイメージパース | うまもつこ@主婦建築士の快適生活 (umamochu.com)

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