ドラゴンボール亀ハウスをコミックの資料から解読し、間取作成しました。
不明点や矛盾点はある程度アレンジしてます。
現実を考えると難しい箇所もたくさんありましたが、隠居生活として夢のような暮らしぶりに憧れてしまいます。
これはこれで夢がありとっても素敵だったので、今回は現実的な耐震診断や間取り変更などは行わず、間取再現と考察にとどめたいと思います
これまでの間取シリーズはこちらから
リフォーム間取のレシピ⑤~ドラえもん野比家の間取と改築案 補強案 | うまもつこ@主婦建築士の快適生活 (umamochu.com)
リフォーム間取のレシピ④~クレヨンしんちゃん野原家(前編) 既存の間取を考察 耐震診断 | うまもつこ@主婦建築士の快適生活 (umamochu.com)
木の家・自然素材の住まいをつくる工務店サイト「リフォーム会社紹介サービス」リフォーム間取のレシピ③~礒野家をリフォーム(前編) | うまもつこ@主婦建築士の快適生活 (umamochu.com)
間取を再現
早速作成した間取をご紹介したいと思います。
外観のデザインがインパクトのある亀ハウス。
小さな孤島にぽつんと立つアメリカンテイストの家はとてもかわいいですよね。
小屋裏部屋への光の取入れにドーマ窓が採用されていて、屋根には風見鶏が設置されております。
ポーチの飾り柱に窓は飾り雨戸
シンプルながらもおしゃれな作りです。
引用参考図書はこちら↓
ドラゴンボール 完全版 02/鳥山明【1000円以上送料無料】
間取については、作者も描くシーンの都合で多少家具やレイアウトを変更しているみたいです。
絵を見ながら整理をして、間取を作成しました。
↓一階平面図になります。
階段から奥、バスルーム側の奥行きは矛盾を整理するとこのくらいあるかと思います。
↓2階(小屋裏)平面図になります。
かなり鋭角な屋根で、筆者の再現したパースでも10寸勾配でした。
クロークやホールの部分は結構天井が低いです。(ちょっとかがまないと通れないと思う)
↓階段室の矛盾はこちらです。
階段が消えてしまっています。
内装
玄関ドアをあけるとすぐにリビングです。
特徴のあるコの字ソファー(実際は背もたれだけ)はよく描かれておりました。
階段横のクローゼットはルーバータイプのものです。すいません、描き忘れました。
二階はランチさんの部屋になりますね。
小屋裏にはネズミさんが住んでるのかしら?
巾木に穴が空いてます(笑)
実際にはかなり天井急こう配で、端っこのほうは結構低いと思いますよ。
建具も普通サイズは入らないです( ;∀;)
断面図で見てみると高さ関係がわかりやすいと思います。
玄関、框のない家のデメリット
間取における特徴としては、玄関を開けてすぐリビングがあるというところだと思います。
海外の住宅ではそれほど珍しいわけではないですが、日本ではあまり見られません。
日本の住宅の多くが玄関や框がありますが、これは土足で家に上がらない日本と、土足のまま家に上がる海外の文化の違いが大きいです。
しかし、最近ではこの海外テイストの家をご希望されるお客様も増えてまいりました。
このスタイルを採用される場合はデメリットもご理解いただき、また対策をして設計しなければなりません。
また、框、段差もなくポーチの床レベル=リビングの床レベルとなっております。
現在の日本の住宅の多くは下の図のように基礎パッキンにて床下の換気を取っております。
(基礎断熱の住宅は別の構造になります)
ポーチの床レベル=フロアレベルにするということは、土台がポーチより低い位置となってしまうため、玄関サッシ付近からの雨漏りリスクがでてきます。
亀ハウスのポーチは木製デッキになっておりますので、下の図のように水切りを傷めずに納めることは可能ですが、土間ポーチをご希望される場合は納まりをよく考えなければならないです。
また、靴よごれ、水気の処理も重要になってくると思います。
対策としては玄関の入り口まわりだけはタイルなど水に強い仕上げにして、色の違いなどで土足ゾーンを分けるなど工夫ができると良いと思います。
また、土汚れなどを落とせるマットを敷きこむなど・・・外の汚れを室内に入れない工夫をしてほしいところです。
私個人としては、ウッドデッキなど水の逃げ道がある構造でしたら良いと思いますが土間ポーチレベル=フロアレベルは避けたいところです。
※なお通常は玄関框があるので、玄関ドア周りだけ基礎を下げて、ポーチと玄関土間の段差は解消できます。
まとめ
地盤が弱いのではないか・・・
お買い物とかどうするんだろう・・・
家を修繕する資材を運ぶのも大変だなぁ・・・
台風に耐えられる構造なのか・・・
水害に弱そうだなぁ・・
心配が浮かんできましたが
亀仙人は超人ですから、解決できてしまうのかもしれません。
超人の一言で解決してしまい、少々強引ではありますが・・・
全部いらない心配な気がしたので、今回は間取案はつくらず再現と考察までにとどめてみました。
それではまた!
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