思考力、表現力を育てる夏休みの課題

中学受験

今年の夏は学校の宿題に加えて塾からもいくつかの課題が出されました。

子供たちが自ら問を持ち、それを深く掘り下げて調べ、学び、他者へ伝える・・・という学びのプロセスということで、これは、思考力表現力を育てると同時に、中高一貫の適性検査対策にもつながるという事です。

その中でも、しっかりと向き合った【読書感想文】と【なんでも博士(テーマを決めて調べた内容をレポートやノートで提出)】について記事にしたいと思います。

【読書感想文】

課題図書は宮沢賢治・野口英世・ナイチンゲールの伝記いずれかでした。

今回息子は宮沢賢治を選びました。
実際に読んだ本はこちら↓市の図書館から借りてきました。


宮沢賢治 (おもしろくてやくにたつ子どもの伝記) [ 西本鶏介 ]

程よい文字のサイズ感で、読みやすかったと言っております。
読むこと自体はスンナリ完了します。

問題は感想文を書くという事。
会話の中では、色々な感想や思いがあふれており、すぐに感想文かけるかな?と思ったのですが、普段の会話の中でも主語説明が足りていない小4の息子にとって、読書感想文そのものが大きなハードルでした。
どうやってまとめて良いのかわからないんですね。

そこで塾の資料を元に下記のプロセスでまとめていきました。

①気になったところを付箋+短い感想の箇条書き
②①に肉付け。詳しく書く。なぜ?と思う事など加えていった。
③②に対して息子がどのようにおもったかを更に加える
④全体を通したうえで、メインとなる感想・考察は何か考えさせる。
⑤①~④でまとめた内容、量が多いのでピックアップ。無駄な説明文は除外など
題名書き始めを考える


とかなり時間をかけて段階を踏んで文章を考えていきました。

集中力は続かないので、今日は①、明日は②と数日に及んだ作文です。
まさに探究・・・・筆者は作文にこんな時間を要したことが無いので・・頑張ったなと思います。

言葉使いや説明の未熟なところはありますが、所々の彼の感想に良い部分もチラホラ。

『雨ニモマケズ・・・については、原稿用紙ではなくいつも身につけていた手帳に書いてあったのを賢治の死後に妹がみつけたと知り、これは作品ではなく彼の『心がけ』だったのではないかと思いました。』

というニュアンスを書いており、私はここまで深く考えられなかったなぁと親ながらに感心してしまいました。

この課題をきっかけに宮沢賢治に興味を持った息子は単行本にて
・銀河鉄道の夜 ・注文の多い料理店 ・セロ弾きのゴーシュ
も読破。

たまたまお盆休み中に泊まった那須の宿のすぐ近くに【藤城清治美術館】(影絵や版画で有名な作家さん)がありまして、ふらっと行ってきたのですが
彼は宮沢賢治の作品の作画にも多く携わっておりまして、風の又三郎については専用のブースもありました。そしてその世界観、表現が宮沢賢治とマッチしており大変すばらしいんです。

宮沢賢治の感想文を完成させてから美術館に行きましたので、美術館の作品鑑賞にも深みが増した気がします。

東日本大震災を描いた作品にも銀河鉄道の夜での一文

『世界がぜんたい幸福にならないうちは、個人の幸福はありえない』

と記載されておりました。

藤城清治と宮沢賢治のコラボ本が出されていたので、ついつい買ってしまいました。

藤城清治美術館(公式ホームページ)



最初は図書館で借りた単行本の文字だけで読んだ息子ですが、こちらの本を読んで、藤城さんの絵で奥行きが増して読みやすくなったと言っております。
特に銀河鉄道の夜を読むと最後の川に飛び込む場面で泣きそうになると言っておりました。

この銀河鉄道の夜については、もう一つの課題【なんでも博士】で勉強した星の話にもつながってきました。
そして、花巻市にある宮沢賢治記念館にも行きたいと言っております。

一つの課題から様々な興味そして知識へとつながっていくのを感じます


銀河鉄道の夜 宮沢賢治/原作 藤城清治/影絵・文


風の又三郎 画本/藤城清治影絵宮沢賢治【3000円以上送料無料】


セロ弾きのゴーシュ 藤城清治/影絵 宮沢賢治/原作

【なんでも博士】

なんでも博士のテーマは星座や星にまつわるものが良いという息子の希望がありましたので、取り掛かりとして最寄りの施設でプラネタリウムを見てきました。

時期的に夏の大三角形を上映しておりましたが、他の季節の星座ギリシャ神話についても知りたがっておりましたので星座の図鑑を購入。

早速読み込んでいくのですが、夏の大三角形があるならば他の季節はどうなっているんだ?との疑問が先行しており、まずはノートに四季の空をトレースしていました。

トレースすることで頭に入っていくのもありますが、興味があるものに対してはどんどん探求していくんですね・・・・
図鑑と合わせてネットで調べ事をしたりして次から次へと色々な小ネタを披露してくる息子。あまりの情報量に途中から母はついていけなくなりました(-_-;)

星に興味を持てば、星空が見たくなります。
街中でも1等星である夏の大三角形をみることができるので、夜の習い事の帰りに空を確認し報告してくれます。

しかし、夜空の美しさはこんなものではありません。
もっと細かく綺麗に見える星空を見せた上げたいと思いました

お盆に出かけた栃木県の那須山近くで満点の星空を見せてあげる計画をしておりましたが、あいにくの悪天候・・・

雨が上がりほんの少し雲の切れ目がみえていたので、ダメもとで峠の展望台まで2人で行ってみました。


すると運転する正面にハッキリとした北斗七星が見えます。(北向きに走行)

たまたま北の空だけ雲が切れていて、星座を確認することができたんです。
一等星だけではなく、小さな星も良く見えて、星座表で確認しながら【しし座】だ!などと感動してました。

部分的であってもここまで細かく星を見る経験がなかった息子は大感激
この経験が彼の知りたいを更に加速させます。
こんなに喜んでくれるんだったら、いつか満天の星空を見せてあげたいと親心も加速。

レポートには春夏秋冬の空の他、
星座や星にまつわる様々な小ネタを披露したり、ギリシャ神話のストーリーを漫画チックに表現したり、この経験は今後も夜空を見るたびにまた世界が広がっていくのでしょう。

別のプラネタリウムで見た古代文明との関わり
(ギザのピラミッドはオリオン座を表している説)なども筆者の協力のもと画像合成して検証してみたり・・・筆者も知らない知識が増えていくので、一緒に楽しませてもらいました。

この内容をレポートにするという事が大変だと思います。
彼なりに伝えたいことがあふれているようなので、散らかったレポートにはなっておりますが、基本的には口出しせず任せております。
『人に伝える』というのがどれだけ難しいか、体感すると思っております。

彼の思いが詰まったレポートがもう少しで完成です。

↑天の川の位置がナイル川と一致していたり、ピラミッドの2つの通気口から見える星が一つはオリオン座の対象の星、もう一つが昔の北極星が見えるという説でした。
あくまで説で止まっているようです。

【まとめ】

夏休み当初、学校を含めた課題の量を見てぞっとしておりました。

課題をこなすのは本人ですが、
課題のボリューム感、スケジュールをつかんであげなければなりません。

コツコツとやらなければならないものも多かったので、
塾の自習室での勉強に加え、朝ごはん後の30分、夕食後30分~1時間は探求課題をさせました。最初は嫌々でしたが、探究心が芽生えると楽しめるようになってくるのか、自ら進んで取り組むようになっておりました。

他にも(宮沢賢治ゆかりの)花巻市に行きたいと言ってみたり、天体観測に行きたいと言ってみたりそういった施設を調べたり。
次にどこに出かけようか・・・と親子ともども楽しみが増えたと思います。


今年の夏は、娘も1年生になったため、毎日の4人分のお弁当、息子、娘それぞれの課題と向き合って参りました。

大変だったけど、子供たちの成長を感じる事ができたし、筆者自身も色々学ぶことができて、思いのほか楽しかったし満足感もあります。

受検のためだけではなく、人生に彩をあたえていただいた気分でございます。



















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